寝癖　髪質

寝癖は就寝中に頭髪が変形して固定された状態を指します。
頭髪は表面に付着した水分が蒸発する際の形状で固まる性質がありますが、頭皮から分泌された汗でも同様の状態になるため事前の対処が必要になります。
また、個人の髪質によっても寝癖の状態が大きく変わるため、市販の薬剤による矯正は効果が低い場合もあるので注意します。
寝癖は一般的に柔らかい髪質ほど形成されやすくなりますが、一定以上の長さの頭髪は髪質に関わらず変形しやすい傾向があります。
そのため、頭髪を長く伸ばす機会が多い女性のほうが寝癖が出来やすくなります。
また、気温や湿度が高いと発汗しやすくなるので、就寝時の環境も大きく関わってきます。
頭髪を良好な状態に保つためには余計な水分が付着しないように日頃から室温の調整や発汗量に気をつけることが大切なポイントです。

寝癖は変形した頭髪に再び水分を付着させることで形状を元に戻すことが出来ますが、汗による変形は頭髪の表面に皮脂などの汚れがこびり付いているため元に戻りにくいことがあります。
そのため、丁寧に洗髪を行って汚れを取り除く必要があります。
また、固い頭髪も元に戻りにくいので高温で蒸すなどの工夫が不可欠です。
髪質によって適切な対処法が異なりますが、頭皮への影響も考慮して安全な方法で頭髪の状態を改善させることが健康を保つための条件です。
頭髪の変形は年齢や性別を問わず誰でも発生する可能性があるため、自分の髪質を把握して最良の方法で対処することが頭髪を傷めずに長持ちさせることに繋がります。
一般的に白髪になると弾力性が低下して元に戻りにくくなるため、高齢者になるほど頭髪が変形しやすい傾向があります。
また、加齢によって頭髪の耐久性も低下しているので頭髪を労わることが重要になります。